2009年 12月 08日 ( 1 )

 

11月の「ミドルエイジのための+αカフェ」

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 今月のテーマは「フリマで地域循環型社会を」です。ゲストにお迎えしたのは、NPO法人 フリーマーケット主催団体協議会理事長の松尾道夫氏です。
 松尾氏はこのほかにNPO・市民団体埼玉中央センター(埼玉NPOハウス)施設長、NPO法人NPO埼玉ネット副代表理事、NPO法人NPO事業サポートセンター理事などと、様々な顔を持ち、活躍されている方です。

☆松尾氏のプロフィール
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  九州大学の理学部を卒業された松尾氏は、卒業後コンピューター会社に就職、なんと24、5歳のときにコンピューター所長という肩書きが付き、銀行から借金をする担当をされていました。 松尾氏が就職された頃(息子さんがS49年生まれとのことですから)のコンピューター会社は、まだまだはしりの頃です。3ヶ月で家が買えたほど高給だったそうです。
 ところが・・・松尾氏28歳のとき会社は倒産!!そこで学習塾を始めた松尾氏は、その後3ヶ所に増やしたそうですから経営の才能があるのですね。
 ご自分で学習塾を経営する傍ら、学習塾を始めたいという人にノウハウを教えるなどして安泰かと思われた学習塾ですが、子どもの数が減少の一途をたどる様子などを見ていると、あるところで縮小していかないと大変なことになると感じ、学習塾の他に手がけていたいくつかの事業(スリランカに技術専門学校など)も縮小。起業するより維持するほうが大変とおっしゃっていました。これは会社経営だけでなくNPOにも通じることですよね。

 で、今手がけている様々なNPOなどは隠居仕事だとおっしゃいます。

☆隠居仕事のきっかけ
 昭和61年にカルチャーセンターから何か事業を考えてと頼まれて、フリーマーケットを提案したことが始まりだそうです。その後もリサイクルショップやレストラン、空き店舗の利用法など頼まれてはいろいろ手がけてきましたが、先ほどの事業の縮小を視野に、他の人に譲ったり任せたりと整理をして引退、フリーマーケットを企画・運営することを始められました。

☆NPO法人としてフリーマーケット 
 フリーマーケットを企画し関わってみると、コピー商品を売るなど主催者のモラルが低く、これでは自分たちでやったほうが良いと、昭和61年8月にNPO法人の認証を受けました。現在年間500件ぐらいフリーマーケットを主催しているそうですが、出展者を選ぶので安心して参加してもらえるとおっしゃっていました。
 会場を用意して出店料を払ってもらい運営しているわけですが、専従事務員を置き、フリーマーケット開催に関わる人材は若いアーティストたちに頼んでいるとのこと、彼らは会場で演奏をして、会場を盛り上げたりもしているそうです。

☆埼玉県NPOオフィス・プラザ 
 埼玉県がNPO団体のオフィスを設置したのをきっかけに応募して入居したのですが、当時はよちよち歩きの団体ばかり、NPOとはどうあるべきかというところから学習し、今ではそれぞれが自立した団体になっているそうです。それは先駆的なNPOに研修に行ったり教えあったりしながら一緒にやってきたからで、小さいネットワークを作り、教えあうことが大切と話されました。
 オフィス・プラザも以前は県から3000万、さいたま市から500万の補助が出ていたそうですが、今は場所も移り、オフィス料として300万円払っているのだそうです。それだけ自立した団体になったということですね。 

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☆これから・・・
 例えば、民間の災害救助犬が災害時に出動するのは、全くのボランティアですし、普段は訓練に時間をとられて、PRや助成金の申請などが出来ません。
 また、どういうタイミングで救助に入ればいいのかという情報を伝達するシステムも必要です。今は松尾氏たちが支援していますが、こういうネットワークをつくったり、補助をする中間支援のための共同オフィスをつくる計画もあるそうです。
 県内には1000以上の団体がありますが、何とか経営が成り立っているのはそのうち200ぐらい、それも行政の助成金を除くと、もっと低いのではないかと松尾氏はおっしゃいます。これからは1000万円以上の収入がある団体を支援して安定させ、そのような団体がボランティア団体を支援していくという方法が考えられるとも話されました。上記の災害時の市民ネットワークのようなシステムづくりですね。

 また、そのように事務員も雇用できない団体に対して、就労支援事業(緊急雇用対策)の5パーセントはNPOにと提言しているともおっしゃっていました。しかし、助成金は年数が決まっていますから、取っている時に新たな自立する事業を立ち上げるべきだとおっしゃいます。
 ハローワークで対応出来ない、例えば障がい者と企業を結ぶ就業支援システムをつくる等など、松尾氏の頭の中は、とても隠居仕事とは言えないアイデアが詰まっています。

 そうそう、コミュニティFMというのも立ち上げていて、毎週土曜日に1時間枠でNPO情報を流しているそうです。来年の2月20日に開催される県民活動センターでのフェスタにも出張するとのことですが、鶴ヶ島市でも是非作って欲しいと話されました。

  終了後、「中間支援って、経営的に成り立ちますか?」とお聞きすると、「成り立ちません」ときっぱり。現在もフリーマーケットの収益で中間支援をまわしているのだそうです。
 
  さすが、いろいろな顔を持つ松尾氏、多岐に渡るお話は面白く、活動のヒントが満載でした。
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by sikatu5600 | 2009-12-08 10:47